世界規模で地震観測を実施している米国地質調査所(US Geological Survey:USGS)がこのほど発表した報告書で、2009年に世界中で地震により死亡した人は少なくとも1783名に及ぶことがわかった。
USGSが調査し、国連人道問題調整事務所(Office for Coordination of Humanitarian Affairs:OCHA)が確認したところによると、そのうち最も死亡者を出したのは、インドネシア・スマトラ島で、2009年9月30日に起こったマグニチュード7.5の地震で、1117名が死亡した。しかし、この2009年の死亡者数は、2008年の8万8000名に比べてはるかに低い。これは2008年5月12日に中国・四川省で起きたマグニチュード7.9の地震で多くの死亡者を出したことによるものである。
2009年に発生した地震は、15カ国(アフガニスタン、ブータン、中国、コスタリカ、ギリシャ、インドネシア、イタリア、カザフスタン、ホンジュラス、日本、マラウイ、サモア、南アフリカ、トンガ、サモア)で死亡者を出し、さらに11カ国で怪我人を出している。また、2009年は、2004年12月26日のマグニチュード9.1を記録し、その津波によって死亡者が22万7898名にも及んだスマトラ沖大地震からちょうど5年経った年になる。
このスマトラ沖大地震によって、カリブ海に9つのリアルタイムな地震観測点を設けたり、地震による被害人口やダメージ予測ツールを開発したりするなど、USGSはその地震予測と対応能力を大幅に向上させることとなった。また、世界中の地震を観察するため、米地質調査所の国立地震情報センター(NEIC)は、85カ国990地点からリアルタイムでデータを収集しているという。[土井 淑子]