英水道最大手テムズ・ウォーター(Thames Water)が、深刻な水不足を抱えるロンドンのために、英国初となる海水淡水化プラントをロンドン東部・ベックトンに開設した。2日のオープニングイベントには、エリザベス女王2世の夫、エディンバラ公フィリップ殿下も出席し、干ばつに備えた長期的施策を確認した。
雨や霧のイメージが強いロンドンだが、実際はそれほど降水量は多くない。2005年から2006年にわたる干ばつの経験から、河川と地下水という従来の水資源だけでは、ロンドンの予測需要を満たすことはできないと判断し、今回のプラント建設に至った。
現在、テムズ・ウォーターはロンドンとテムズバレーに住む850万人に、1日26億リットルもの飲料水を提供している。このプラントによって、テムズ川の水を、最高1億5000万リットル(100万人分)の飲料水に精製してロンドン市民に提供できる。また、プラントは使用済み食用油などの再生可能エネルギーによって運営されるという。