
ニュージーランドの国営電力会社メリディアン・エナジー(Meridian Energy)が所有する北島南西部・マナワツ渓谷にあるTe Apitiウインドファーム(風力発電所)55基の風力タービンが稼動している。(c)ecool/PhillipC
ニュージーランド国有電力会社であるジェネシス・エナジー(Genesis Energy)がニュージーランド北島キャッスル・ヒル(Castle Hill)近くでの600メガワット規模の風力発電所建設計画を明らかにした。今後、詳細な検討を進め、風力タービンや発電所の設計、建設などに関する具体的な計画を2011年半ば頃までに決定する見込みだ。
ニュージーランド風力エネルギー協会(New Zealand Wind Energy Association)によると、ニュージーランドは、2009年末時点で511メガワットの風力発電設備を導入。発電能力全体の4.9%を占めている。また、ニュージーランドの国営電力会社メリディアン・エナジー(Meridian Energy)が南島のセントラル・オタゴで630メガワットの発電所建設を計画しているほか、ニュージーランドのエネルギー最大手コンタクト・エナジー(Contact Energy)もラグラン(Raglan)北部で540メガワットの発電所を計画するなど、ジェネシス以外の企業も、ニュージーランド国内での風力発電分野の拡大を狙っている。