
ニューヨーク(New York City)のロックフェラー・センター(Rockefeller Center)から撮影。赤と紫の建物はニューヨークのシンボルとなっている超高層建築、エンパイアステートビル(Empire State Building)(2008年10月24日撮影)。(c)ecool/Luca5
米ニューヨーク州の電力運用を統括する独立系統運用機関NYISO(New York Independent System Operator)はこのほど、送電システムの改善などにより、2018年までには風力発電からの電力供給を現在の1275メガワットから8ギガワットまで拡大できるという内容の報告書を発表した。計画が予定通り実現すれば、2018年には州の電力需要の10%以上を風力発電により供給が可能になるという。
ニューヨーク州の再生可能エネルギー利用割合基準 (Renewable portfolio standard、RPS)は、2015年までに供給電力の30%を再生可能エネルギーで賄うことを義務づけている。
しかしNYISOは、風力発電設備が増加するほどシステムのばらつきも高まり、また送電システムに妨害が生じて目標以下の6ギガワットしか得られない可能性があると指摘している。現にニューヨーク州北部の3カ所から発生する風力エネルギーは、送電網の渋滞のために伝送できない状態になっている。
一方で、風力発電が8ギガワットまで増加しても、突然の風の停止など緊急時に備えた予備電力の増加にはつながらないともしている。