
EUのエネルギー・インフラ戦略に関する記者会見をするギュンター・エッティンガー (Guenther Oettinger)欧州委員会エネルギー担当委員(2010年11月17日撮影)(c)ecool/European Union
欧州連合(EU)欧州委員会のギュンター・エッティンガー(Guenther Oettinger)エネルギー担当委員は17日、欧州のガス•電力供給網の改善•整備には2000億ユーロ(約22兆8000億円)が必要だとする今後20年間のエネルギー•インフラの最優先課題を発表した。
EUの調査によると、分散エネルギーを統合する供給網が老朽化しており、温室効果ガス削減などを妨げる問題となっている。欧州諸国をまたぐ送電網と再生可能エネルギー開発に多大な投資をしない限り、EUが掲げた再生可能エネルギー、温室効果ガス削減の目標を達成できないだけでなく、供給量の確保も危うくなると予測している。「エネルギーインフラは、われわれすべてのエネルギー目標のカギである。EUの優先的な事業の実現を加速させるためにはきわめて重要である」とエッティンガー氏は述べている。
欧州委員会は二酸化炭素(CO2)排出削減の長期的な取り組みとして、2020年までに北海(North Sea)、バルト海(Baltic Sea)での風力と、地中海域での太陽熱からの電力を送電する電力ハイウェイ(electricity highways) の開発を計画していることを明らかにした。また、CO2回収・貯留(CCS)技術が商業的に実現可能となれば、CO2用の移送インフラの開発も計画されている。