環境メディア訪問  

Green TV Japan (グリーンティービージャパン)

「Think Globally, Act Locally」。この言葉をコンセプトに、Green TVは2006年イギリスで誕生した。世界初の「環境」を専門としたWebTVメディアである。「環境問題を伝えるのに映像は最も有効な手段の一つであり、且つその映像は全世界へ発信される必要があった。」と、Green TV Japanの代表を務める水野雅弘氏は言う。元テレビプロデューサーである水野氏が語る、これからのメディアの在り方、そして環境との繋がりとは?

取材: 清宮恵子 写真:菊池 

Green TV Japan (グリーンティービージャパン) ぐりーんてぃーびーじゃぱん  URL:http://www.greentv.co.jp/
特色 環境映像専門のグローバルメディア
本社所在地 東京都渋谷区猿楽町16-1 代官山RGB
電話 03-3464-2100
設立年月 2008年4月
業種 ネット放送局
資本金 20,000,000円
代表者 水野雅弘

「Think Globally, Act Locally」
イギリスで誕生した環境専門WebTVメディア


―「Green TV」が誕生した経緯を教えて下さい。

Green TVは、イギリスのBBCで環境番組のディレクターをしていたエイド・トーマス氏によって立ち上がりました。彼は世界中のさまざまなNGOを取材する中で、彼らの活動を全世界へもっと発信する必要があると考えました。そこで、世界中の環境に関心のある人々が活用できるプラットフォームとして「Green TV」というWebTVメディアが誕生したのです。イギリスでは2006年4月にスタートし、以降ドイツ・日本へと広がっています。日本では、2007年7月に日本語β版をオープン。2008年7月より本格的にスタートしています。

―日本語版である「Green TV Japan」が誕生したきっかけは?

イギリスで「Green TV」がスタートした頃、ちょうど私も日本で同じようなメディアが必要だと考えていました。日本のNGO・NPOは、まだまだ活動を認められていないと言うか、活動自体を知られていないことが多い。ヨーロッパ以上に、NGO・NPOの活動を伝えていく機能が必要だと思ったのです。また、私はテレビの世界を10年以上前に去り、以来企業へのコンサルティングをビジネスとしています。その中で、ここ数年「企業は顧客の先にある社会とどのようにコミュニケーションをとるべきか」ということが重要なテーマとして挙がってきました。持続可能な企業について考えること。それが必然的に環境へと繋がっていき、2006年「Green TV」と提携することに結びついたのです。


より多くの人へ環境問題を啓蒙する
番組のマルチユース化



―「Green TV Japan」の特徴を教えてください。

世界中の環境に関する映像番組を「ジャーナル」「ライフ」「アクト」という3つのメインプログラムと13のチャンネルメニューにより配信しています。1本あたりの放映時間は3分~5分。環境に関心のない人にも興味を持ってもらうためには、ショートフィルムスタイルが最適なのです。地球温暖化や生物多様性など報道性の高い番組を集めた「ジャーナル」、フードやキッズなどより生活に密着した番組の「ライフ」、そして企業やNPO・NGO、自治体などの活動を伝える「アクト」。現在日本オリジナル番組も含め230本もの映像番組が、この3つのカテゴリに分類されアーカイブ化されています。それを視聴者は、いつでも好きな時に好きなだけ無料で視聴することができるのです。

―現在の主な視聴層は?

正確な属性は把握していませんが、よく声を頂くのは30代~40代の男女。以外と男性も多いですね。それよりも明確な特徴は、「環境意識が高い人」です。NGO・NPO関係者にはずいぶん認知されているようです。これは裏を返せば、今までこのようなプラットフォームが存在していなかった、ということにもなりますね。

―環境意識の低い人に対しては、どのようにアプローチしますか?

より多くの方々に興味や関心を持って頂くために、私たちは映像番組のマルチユース化を進めています。昨年からは我々が制作した映像番組をTOHOシネマズさんで毎月14日に放映しています。また、我々が制作した映像を教材にして、小学校での環境教育にも役立てています。このように、「Green TV」上で番組を放映するのはもちろんのこと、その番組をより多くの人に知って頂く努力を続けています。

―「Green TV Japan」の運営で最も苦労している点は?

それはやはりコンテンツ作りです。いかに分かりやすく、視聴者の心に届く映像作りができるか。それが我々の最大のミッションです。環境問題に真剣に取り組んでいるNGO・NPOや企業を、大小問わずいかに国際報道していくか。日本は国際報道力が弱いですね。上場企業の株主においても、ますます外国人投資家の占める割合が高くなっている、現在の日本。そのような状況において、世界への情報発信は今後ますます重要な課題であると考えています。


「広告費によってメディアが成り立つ」
この経済システムが、環境を破壊する



―水野さんは以前テレビの世界にいたと聞きました。
なぜ今回映像を伝える手段としてWebを選んだのですか?

広告費によって支えられているテレビの世界には以前から疑問がありました。テレビやラジオを通して一方的に物を売る。けれど売れないから大量のゴミが出る。それでも企業は広告費を出す。そしてまた売れず、大量の廃棄物が残る。テレビだけではなく、現在の経済そのものが広告によって左右されています。けれど、マスメディアを通じて画一的に物を売るやり方は、無駄がすごく多いと思うし、それは最終的には環境負荷に繋がる。私はCMに頼ったビジネスモデルからの脱却を考えており、番組のマルチユース化はその1つの答えなのです。

―最後に、今後の「Green TV」の展望をお聞かせください。

私は日本の寄付文化に期待しています。個人の価値観や幸せの定義は今、大きく変わりつつあります。そのような中で投資よりも寄付という考え方が日本にも根付く可能性があると思うのです。Green TV Japanは、最終的にはドネーション・プラットフォームを目指したいと思います。「山形の森が大変だ。」「ボルネオの森が大変だ。」映像を見てそう思った時に、100円でもいいから寄付できる。その仕組みを作れれば、NGO・NPOにも還元でき、更に番組を作り支援することができる。来年は、その仕組み作りを1つでも形にしたいと考えています。

―ありがとうございました。



編集後記:

環境問題を、いかに伝えるか。それを考えるとき、メディアが果たせる役割は紛れもなく大きい。しかし環境問題を広く正しく伝えるには、従来の方法に限界があるのかも知れない。多くの人が模索しながらもなかなか答えが出ない、「広告費という概念から脱却した新しいビジネスモデル」。水野さんの構想は果てしなく大きく、そして志高い。しかし、「水野さんなら......。」と期待させる何かがある。実際、テレマーケティングやデータベースマーケティングの仕組みをアメリカから日本に持ってきた第一人者であり、頭脳と行動力を備えた人だからだ。今後のGreen TVに、そして水野さんの動きに、ますます注目したい。

担当者様プロフィール
水野雅弘:Green TV Japan (グリーンティービージャパン)

水野雅弘 氏

Green TV Japan (グリーンティービージャパン) 代表

Green TV Japan(グリーンティービージャパン)代表英国で始まった環境映像専門のWebTVメディア「Green TV」日本代表。テレビ局での放送作家・プロデューサー経験を活かし、日本独自のコンテンツを企画から制作、プロデュースまで監修。世界へ発信している。日本におけるテレマーケティング導入の先駆者としても知られ、現在(株)テレフォ二―代表取締役、(財)日本SOHO協会専務理事など多彩な顔を持つ。

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