―プラネットグリーンの放送が始まった経緯を教えて下さい
プラネットグリーンは、2008年から米国でスタートした世界初の環境専門チャンネル。環境保護に必要な手段と情報を24時間放送しています。日本では、ディスカバリーチャンネルの中にプラネットグリーンという時間枠をとり、2008年4月から番組をスタート。毎週土曜日、夜10時から1時間放送しています。
もともとディスカバリーチャンネルは、ロゴにも地球を使っているように、地球環境に根ざしたチャンネルというイメージが定着しているんですね。実際の番組を見ても、「科学とテクノロジー」のジャンルで環境の番組があったり、「旅」のジャンルで各国の美しい自然を紹介していたりする。こういう時代になって改めてプラネットグリーンという時間枠を立ち上げましたが、地球環境に対する想いはディスカバリーチャンネルがスタートした時から持ち続けていたものだと思います。
―日本ではどのように視聴できますか?
全国のケーブルテレビやスカパー!、スカパー!e2、ひかりTV、ブロードバンド放送、またパソコンや携帯電話でも視聴できます。テレビではハイビジョン放送も開始しています。
科学という切り口で 環境問題から脱する方法を提案
―番組の特徴を教えて下さい
米国のプラネットグリーンは、個人ができるエコ活動や身近な環境問題についても数多く放送しているのですが、日本では敢えてサイエンスという切り口の番組を中心に編成しています。最先端のテクノロジーを使って人類が環境を取り戻すことに貢献できるのではないか、という問いかけだったり、科学者が今どのような研究をしていて、それが環境問題にどう貢献できるのかという紹介です。科学という切り口で環境問題から脱する方法を提案しています。
―なぜサイエンスを切り口にしているのですか?
科学者の人たちは、先の先を見据えて私たちが想像もできないような研究をしているんです。たとえば、宇宙にレンズを設置して太陽の光を折り曲げ、地球に日陰を作るとか、氷河をブランケットで覆って太陽光線を反射させ、氷河が溶けるのを防ぐとか、とにかく規模も発想も大きい。映画やフィクションの世界みたいですよね。でもそれを現実に向けて研究している科学者がいる。その試みを見ると、日常では味わえない発見の驚きがあるんです。
これはディスカバリーチャンネルだからこそ発信できる情報、与えられる感動なのではないかと思っています。もしかしたらお子さんが番組を見て、自分も何か新しい発見・発明をしたいと思うかも知れない。草の根のエコ活動はもちろん大切ですが、こういうスケールの大きい番組を放送することで、新たな芽を作り、新しい世界をひろげる。それがディスカバリーチャンネルの役割のひとつなのではないかと思います。
科学実験イベントで 地球環境について考える
―環境問題を伝える際、特に気をつけていることはありますか
環境問題についてはさまざまな意見を持った人がいますし、国によっても見解が違う。あくまで中立の立場で番組づくりがされています。両方の相反する意見を尊重しながら、その中でどう判断し結論づけるかは、視聴者に委ねる。これはディスカバリーチャンネル全体を通して一貫していると思います。
それから、"ディスカバリー"チャンネルという名の通り、発見があること。プラネットグリーンにおいても、新しい発見の喜びや感動を皆さんに提供できる番組でありたいと思っています。
―番組以外に、イベントも積極的に開催していますね
ディスカバリーキッズ科学実験館というイベントは、2006年から開始し今年で4年目を迎えます。科学の楽しさを親子で体験する機会を与えよう、とスタートしたこのイベント。もともとは子どもの科学離れを防ぐ目的で開始しましたが、昨年からは必ず環境というテーマも盛り込むようにしています。
今年は宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共催で「宇宙開発への夢、挑戦」「宇宙と地球の環境」がテーマ。宇宙というと環境問題からは遠いように思いますが、宇宙を知ることで自分たちが住む地球環境についても学べるプログラムになっています。8月22日に東京からスタートし、全国7都市を来年3月までかけて回るので、興味のある方はぜひ親子で参加してみてください。番組という映像だけではなく、顔と顔を合わせるイベントも、メッセージを伝える大切な方法の一つとしてぜひ続けていきたいと思っています。
―最後に、今後の抱負を教えて下さい
イベントに限らず、環境に特化したメディアや団体とはネットワークを繋げていきたいですね。一緒に何かをすることで反響もより大きくなってくると思いますし、皆で手をつないでやった方が、より大きく広がっていけるのではないかと思っています。
―ありがとうございました。
編集後記:
「土曜日の夜といえば、地上波ならゴールデンタイム。そういう大切な時間帯に環境番組を置いたのは、ディスカバリーチャンネルとしても環境に力を注いでいる証拠なのです」とは、同席して頂いた広報の加藤さん。番組開始前は不安もあったそうですが、いざ始まってみると非常に興味を持って見て頂けることを改めて確認できたと言います。サイエンスというディスカバリーチャンネル独自の切り口で、私たちにどんな発見を与えてくれるのか。今後も注目したいと思います。




