キユーピーならではの取り組みとして、卵殻の再利用が挙げられます。キユーピーグループがマヨネーズなどさまざまな製品を製造するうえで使用する卵は約40億個。日本で生産される卵のおよそ9%にあたります。工場で発生する卵の殻は年間約2万3,000トンに及びますが、キユーピーはこれらをすべて無駄にすることなく有効活用しています。卵殻粉は肥料や食品のカルシウム強化などに、卵殻膜は化粧品原料や栄養補助食品などにと、卵には無駄にするところがありません。他にも容器の軽量化や、森林保全活動に取り組む「キユーピーの森」など、全社をあげて環境活動へ取り組んでいます。
2007年3月からスタートしました。年1回発行する社会・環境報告書だけでは伝えきれない日々の小さな取り組みや活動、たとえば古本リユースキャンペーンの様子や、月1回の清掃活動の様子などを紹介しています。社外の方からも好評で、昨年は企業やNGOの情報発信を支援する「環境goo大賞」のブログ部門を受賞しました。社内外の方々への情報発信はもちろんですが、社内の意識醸成にも役立っているようです。
1997年に環境対策室という部署が設置され、2005年に現在の社会・環境推進室になりました。現在7名が各事業所の環境負荷低減活動の支援や社会・環境報告書の作成などを通じて、環境活動やCSR活動を推進しています。
社員1人ひとりの意識をどのように高めるか。それが一番大切だと考えています。実際に活動をするのはそれぞれの現場の社員です。皆にいかに気持ち良く活動してもらえるか。私たちにできるのは、その気持ちを高める部分なのです。例えば、社会・環境報告書では「社員1人ひとりをクローズアップする」ということを編集の基本方針としました。具体的には冊子であるハイライト版では表紙を開いてすぐ「社員の笑顔」ページを作り、100名以上の社員を掲載しています。自分や知り合いの写真が掲載されていれば、少しは興味を持って社会・環境報告書を開いてもらえますよね。社員のご家族にもこの社会・環境報告書を配布していますが、これはご家族にも好評でした。他にも、社員からの声「Message」を多く採用したりといった工夫をしています。
一番の仕事は、やはり社会・環境報告書の作成になります。そのために日々全国の社員から情報を集め、それをブログや社内のメールマガジンで発信しています。社外への広報活動という点では取材を受けたり、イベントに参加することもあります。
ブログなど小さな情報発信を積み重ね、社員の意識も少しずつですが変わってきたように思います。「自分たちの活動を取り上げて欲しい!」と自ら声を挙げる社員も増えてきました。今後も、全国で取り組まれている活動を掬い上げ、可視化することで、より多くの人たちへキユーピーの活動を伝えていきたいと思います。
今まで年に一回発行していた社会・環境報告書ですが、Web上で随時更新できる仕組みを作りました。1年に一度しか見られない報告書ではなく、常に更新される報告書作りをめざしたいと思います。情報発信の頻度を上げることで、社内外からの注目はより一層高まるのではと期待しています。また、従業員自身が発案した社会活動を、応援できるような体制作りを強化したいと考えています。
キユーピーのブログや報告書から伝わってくるのは「親しみやすさ」。大企業には珍しく、社員1人ひとりの顔が見え、楽しく前向きに活動に取り組んでいる様子がよく伝わってきます。また、従業員の家族を大切にする姿勢も印象的でした。社会・環境報告書は従業員だけでなく家族や親御さんへも配布されており、家族対象の工場見学会も実施されています。これは、キユーピーの社訓「親を大切にすること」に関係しているのだとか。その温かな姿勢が、キユーピーをより一層身近に感じさせてくれました。