環境・CSR担当者訪問  

株式会社ローソン

ちょっと小腹がすいた時、喉が渇いた時、忘れものをした時、など何かと立ち寄る機会の多いコンビニエンス・ストア。多くの人にとっては、もはやライフスタイルの一部といっても言い過ぎではないだろう。今回お話を伺ったのは、株式会社ローソン。"マチのほっとステーション"として全国に9,585店舗(2009年7月末)を展開している。そのローソンが取り組む環境活動とは、どのようなものなのか。店舗での取り組みを中心に、CSR推進ステーション・アシスタントマネジャーの長谷川泉さんに取材した。

    

取材/清宮恵子
写真/川上ふみ子

株式会社ローソン ろーそん  URL:http://www.lawson.co.jp/
特色 地域社会の活性化する、それぞれの「マチ」に合った商品やサービスを提供。低炭素社会の構築に向けて、環境保全や社会貢献に対しても積極的に取り組む。
所在地 〒141-8643 東京都品川区大崎1-11-2 ゲートシティ大崎イーストタワー
設立 1975年4月15日
業種 小売業
資本金 585億664万4千円
売上高 1兆5,587億円
代表者 代表取締役社長CEO 新浪 剛史
従業員数 5,186人

より多くの方に持って頂けるよう
コンビニecoバッグを「配布」

―環境への取り組みとして、「ケータイバッグ運動」の普及活動を推進していますね。
  どんな内容なのですか?

レジ袋を使わずに、ケータイバッグを持ち歩こうという普及活動です。07年3月からローソンオリジナルの「コンビニecoバッグ」を配布しています。以前からレジ袋や割り箸に関しては、お客さまから「もったいない」という声を頂いておりました。レジ袋そのものを軽量化したり、ポスターを貼って告知したり、削減に向け努力は続けていたものの、やはりそこには限界がある。もう一歩踏み込むために、ツールを作ろうということになったのです。
「コンビニecoバッグ」の特徴は、折りたたむとポケットに入るというコンパクトなサイズとシンプルなデザイン。お弁当が入れやすいようマチは広め、両サイドにはペットボトルが入るポケットをつけるなど、使い勝手が良いよう細部までこだわりました。コンビニのお客さまの7割は男性客。男性が持っても抵抗がないよう工夫しました。
そしてこれをどうやって普及させていくか、が一番の問題ですよね。そこでより多くの方に持って頂けるよう、「販売」ではなく「配布」をすることになったのです。

―反響は如何でしたか?

大手町と霞ヶ関のローソンから配布を開始したのですが、想像以上の反響でした。噂を聞きつけた人から、「どこで配布しているの?」という声も頂戴しましたね。現在は店舗によって配布方法を変えています。店舗のオープン記念としてお客さまにプレゼントをしたり、ポイントカード新規入会の方に入会特典として差し上げたり。「ケータイバッグ運動」にご賛同頂いた企業・団体にも作成・配布にご協力頂いております。これまでに配布した「コンビニecoバッグ」の総数は216万3,000枚、そのうち賛同企業・団体が作成・配布された数は65万1,000枚に上ります。
また、「ケータイバッグ」運動と並行して「ケータイお箸運動」にも取り組んでいます。

身近なコンビニでできる
「CO2オフセット運動」を開始

―「CO2オフセット運動」も展開していらっしゃいますね

08年4月より、個人でも手軽にCO2をオフセットできるサービスを開始しました。お客さまが「ローソンパス」や「マイローソンポイント」でためたポイントを、1口=50ポイントでCO2排出削減量10kgと交換することができます。また、店舗のマルチメディア情報端末「Loppi」で直接購入することも可能です。現在(2009年6月末日)までに約9,000tのオフセットが実現しており、約1,350万人に参加していただきました。クレジット(排出権)を申し込んで頂いたお客様にはきちんと証明画像または証明書も発行しているんです(排出権付商品は除く)。
やはり、環境問題はお客様と一緒に取り組みたいという気持ちが強いですね。自分たちだけで取り組むのには限界があると思いますし、皆さんにとって「身近なコンビニ」だからこそ、一緒にできることがあると思っています。

―食品リサイクルに関しては、どのような取り組みをしていますか?

まず余剰食品をなるべく発生させないように、各店舗ではストアコンピュータを活用し、過去の売れ行き、曜日、天候、地域行事などを確認しながら品揃えを検討しています。たとえば、おでんや肉まんが一番売れるのはいつだと思いますか?皆さん冬の真っ只中を想像されると思いますが、実はおでんや肉まんが一番売れるのは10~11月なんです。10~11月頃、前日より5℃以上急に気温が下がる日がありますね。そういう日に、人は温かいものを食べたくなるようです。このように、天気や気温は売上傾向に大きく左右しますから、いくつかのデータを参考にしながら廃棄を減らす努力を続けています。それでも出てしまった余剰食品に関しては、飼料化・肥料化リサイクルを進めています。飼料化・肥料化リサイクルは2009年5月現在、約1,000店舗で実施しています。東京都、横浜市、川崎市などでは家畜(ブタ)の飼料に、熊本市、名古屋市、青森市などでは肥料にリサイクルしています。
また、からあげクンなどの調理に使用した食用油(廃油)のリサイクルには約90%の店舗が参加し、廃油を飼料用添加剤(家畜の餌の材料)、建築用塗料、公共バスの燃料などに再生しています。ローソンではこれからもリサイクルの拡大を進め、廃棄物を削減していきます。

情報に踊らされず、
「社会から求められていることは何か」を一番に考える

―CSR活動を推進するうえで一番大変なことは何ですか?

店舗での活動を積極的に行うためには、やはり加盟店のオーナーさんの理解が必要不可欠。CSRや環境問題に対する意識をどうやって全国レベルで高めていくか。そこが一番大変でもあり、重要なことでもありますね。私たちの場合、CSR報告書を各オーナーさんに配布して、積極的に活用しています。なぜローソンが環境問題やCSRに取り組むのか、それを理解して頂くためのツールとして有効なのではないでしょうか。

―今後の抱負を教えて下さい

今まで「社会から求められていることは何か」を一番に考えて仕事をしてきました。これからも、色々な情報に踊らされず、社会の声に耳を傾けながら取り組みを進めていきたいと思っています。以前お仕事でお会いした方が仰ったんです。「メディアでいくら環境問題を取り上げていてもあまり現実味がないけれど、身近なコンビニがやっていると、『やらなきゃ』と思ってしまう」。なるほどな、と思いました。お客様との接点が多い"身近なコンビニ"だからこそ、できることがあると思うんです。ケータイバッグ運動のように、環境活動のきっかけ作りをコンビニから発信できれば嬉しいですね。そして自分たちだけではなく、お客様や他企業・団体と力を合わせて、仕組みづくりや体制づくりをしていければと思います。

―ありがとうございました。

編集後記:

「コンビニに対しては24時間営業の是非など、色々と問題提起があるのも事実。だからこそ、襟を正して真剣に向き合いたいと思うんです」と語ってくれた長谷川さん。現在の部署になり、「自分たちにできることは何だろう?」とよく考えるようになったとのことでした。私たちの生活にもはや欠かせなくなったコンビニエンス・ストア。これからも私たちの身近な存在として、どんなきっかけを与えてくれるのか、ローソンの取り組みに期待したいと思います。

長谷川 泉
長谷川 泉:お客様との接点が多い「身近なコンビニ」だからこそ、 <br>できることがあると思うんです

長谷川 泉(はせがわ いずみ)

株式会社ローソン CSR推進ステーション

00年ローソンに入社後、社内広報や社外広報を担当。04年、総務ステーション環境社会貢献に異動。05年CSR推進ステーションが発足。現在、アシスタントマネジャー。

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